TETSU'S Homepage WANTOK EXTRA
from Syria
from Syria Indexpage
 

2004.July
インチキ柔道家?!

はい。7〜8月は夏休みで学校は通常の授業を行っていません。
学校の授業にお邪魔して生徒に対して体験を通した障害者理解を
進めてゆくことが、ここでの自分の役割のひとつなのですが、
今はそれが出来ないため、Summer Clubと呼ばれている
夏の課外授業のような活動をお手伝いしています。
しかも、「障害理解」とはあまり関係のないJudoを指導することに・・・
半分は(いや、それ以上の割合で)客寄せのためにお願いされたものなのですが、
例によって安請け合いをしてしまいました。(ちょっと後悔・・・)


準備運動しながらですが、実は
「どうしようかなぁ?」と
内容について思案中・・・
まずはあれですね。「いち・にい・さん」ってのを「ONE・TWO・THREE」とか
「わーへっど・とぅにーん・たらーて」(←シリアン・アンミーエ)と言うのでは、
ちょっと調子が出ないので、まずは簡単日本語講座からスタートしました。
それと「Lei(礼)」と「Ukemi(受身)」、いくつかの「Nagewaza(投げ技)」ぐらいは
日本語を覚えてくれたらいいなと思い、それについても少ずつ憶えてもらってます。
(ま、時間稼ぎの意味も含めて・・・)
8月下旬まで週イチペースの活動だけど、
はたして日本語についてはどこまで憶えてくれるだろうか?

いまだにアラビア語はほとんどダメなので、
現地の英語の先生に手伝ってもらい、
自分の拙いナンチャッテ英語を
訳してもらいながらヒヤヒヤモノの指導・・・



マットは用意してもらえたけど
数が少ないので、メインは関節技でと
思っていたのですが・・
それと、安請け合いした後に「畳もないのにどうしよう?」と悩んでいました。
以前、似たような状況では、学校のグラウンドは芝生(のようなもの)で、
あまりケガや汚れについては心配なかったのですが、
今回の場合、学校の周りというのはカチコチのコンクリートか砂利、
あるいはものすごーく汚れそうな砂地(しかも硬い・・・)、というような環境なんです。
でも、マットはいくつか用意してくれるということだったので、
ゴロゴロと関節技中心に指導してゆこうと少し方針を変えて望んだ第1回目の当日、
いつも何かとサポートしてくれるボランティア(武道好きでKARATEの段持ち)より
「YASUE、子どもに関節技や絞技を教えるのは危険だ!」
とダメ出しされてしまい、急きょ予定変更、ウォーミング・アップを長めにして、
その後はデモンストレィションのみにして第1回目は終了。

さてさて第2回目からはどうしようかなと悩みましたが、
せっかくマットもあることだし、Ukemiに時間をかけるようにしました。
ま、でも、これは見る人が見ると、ただの学校体育のマット運動ですね。
指導者が柔道着らしきものを着ているので、なんとなく周りは
Judoをやっていると思ってくれていましたが・・・
この柔道着らしきものは、首都DAMASCUSのスーク(市場)で
600SP(約1500円)で購入したものです。
ありそうなお店で「Judoのジャケットない?」と聞いたら
出してきてくれたのが写真で着ているものでした。
事前に知っている人からきいた話では、けっこうな値段だときいていたのですが、
意外と安く買えるもんだなぁと思っていたら・・・
洗ったら少し縮んでしまったし、帯は旅館の浴衣についてくるような帯で、
イマイチ締めた感じがサナケナイんですよねぇ・・・
でも、良かったです。ホント。
このジャケットがなくて、自分が日本人でなければ、
いったい何のレッスンをしているのか解らなかったかも・・・
(040725)
 

from Syria Indexpage


by てつ太郎